Matt
さん、こんにちは。
IJDb
の翻訳をしている西川正樹(にしかわまさき)といいます。Matt さんとは、1999
あたりの Lodi Festival でお会いして少しだけお話しました。それから Vova, Olga の
EB-1
ビザ申請の日本語資料を訳していただいたそうでありがとうございます。
日本ジャグリング協会の担当としてあの資料を提供したのは私です。
最近私は忙しく IJDb の翻訳が進んでいないので、Colin 氏があなたを誘ったのだと
思います。西村さんも最近、翻訳者に加わりました。翻訳者が多いのはいいことなので、是非手伝っていただきたいです。まずは、どれか1本の記事を訳していただき、
お手並みを拝見したいと思います。
訳文のスタイルや品質を統一し、お互いの進行がかち合わないようにいくつか
ルールを決めておいたほうがいいと思うので、現状を元に箇条書きで書いて
おきます。(以下は、西村さんに以前送ったメールの写しです。)
・文字コードは EUC-JP を使っています。 これはホストが Linux ということで、Shift-JIS よりはよいだろう と思って、EUC-JP
にしました。 将来性と非英語名の表記のために UTF-8, UTF-16 あたりも考えましたが、西川にはあまりなじみがなかったのと、
入力手段がいまいち普及していない
のとで、見送りました。
・基本的に、文体は「です・ます」調としています。
・日本人以外の人名は、必ずアルファベット表記を1ページ中に 一度は併記して
います。 (例:アンソニー・ガットー Anthony Gatto )
これは、人名の読みのゆれによって検索性が低下するのを防ぐため。 (「ギョエテとは俺の事かとゲーテ言い」) 読みが分からない人名に読みを付けるのが面倒だったり 自信がなかったりすることが多いので、アルファベット表記だけで 済ませていることが多いです。 情報源が英語のことが多いので、綴りは英語表記が基本で、 ウムラウトやアクサングラーブは必要に応じて 「Dube (e の上に')」のように書いています。 UTF-8,16 だと正確に書けるのでしょうが、 逆に「見た目がほとんど同じで実は違う文字」という問題も 出てくるので、悩みどころです。
・英字はすべて半角とし、和文に混ぜる場合は前後に半角スペースを 入れています。 視認性と検索性を考えてのこと。
・数字も基本的にはすべて半角(ex.
1234) 例外として「1つ」のような書き方をしているところがあるかもしれません。
・
記事一本を訳した場合は、最後に(訳:西川)のように訳者名を入れることにし、担当部分が分かるようにすることにしませんか? そして、その後の
メンテナンス(誤訳修正、更新)も、
その人が担当するということにするのが
よいと思います。 「記事一本」というほどの分量がない部分(IJDb の項目の説明など)は、無署名で臨機応変に。
・IJDb の記事については、原著者の文意を尊重し、勝手に文を足したり、削ったり、変えたりしないこと(自戒も込めて)。 日本の読者の理解のために必要だと思われる追加情報は (訳注)として明確に区別しましょう。
・句読点は「、。」
・英語をカタカナにする場合は、スペースをナカグロ「・」で表記。 Anthony Gatto は「アンソニー・ガットー」
・送り仮名などは、統一がむずかしそうなので、とりあえず決めないで よいでしょう。 新聞社などから、「送り仮名ハンドブック」のようなものが出ているので それに準拠するのも手ですが、従いきれないと思うので。
・IJDb には、「別々の人が同じ記事を訳してしまうのを事前に防ぐ仕組み」は
ないので、お互いに翻訳を始める前に「このあたりの翻訳に取り掛かります」
「このあたりを攻めます」と知らせあうことにしましょう。 (西村さんは
Ben Beever のインタビュー記事を訳しています。
西川は
http://www.jugglingdb.com/articles/index.php?id=47
を 訳しかけです。)
・翻訳文に入れる HTML タグは、原文と同じものをそのまま使っています。 文の構造を入れ替えたり、違うタグを使ったりはしていません。
・訳しかけの記事の未訳部分は、原文をそのまま載せています。 続きを読みたい人が原文で読めるようにです。
・お互いの訳の中で「おかしいのではないか?」という点を見つけたら、まずは担当者に知らせる、ということにしましょう。
ざっと思いつくところでは、こんなところでしょうか?実際に仕事を始めると、迷う
ところや「これはやりにくい」という事が出てくると思うので、その時々で相談させてください。
これまでに書いたことで、「それは変えたほうがよい」という点があれば遠慮なく
知らせてください。
では、無理のない範囲で楽しみながら作業していただけることを期待しておりますので、よろしくお願いいたします。